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しびと

“meta improvisation”と現代詩朗読の衝突と緊張

しびと

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日本を代表する現代詩人、吉増剛造との共演を収録した作品。吉増剛造が自身の詩作である『死人(しびと)』『古代天文台』および『オシリス、石ノ神』を朗読し、『死人(しびと)』の朗読に高柳昌行が、『古代天文台』と『オシリス、石ノ神』の朗読に高柳とチェロの翠川敬基が音を紡いでいく構成になっている。

吉増剛造の詩人としての歩みは慶応大学在学中の1950年代終盤に始まり、1964年には処女詩集『出発』を上梓しているが、1960年代末からは詩作に留まらず現代美術やフリージャズと共働/共演した朗読活動を先駆し、また80年代からは銅板に言葉を刻んだオブジェや写真作品、ビデオ作品も手がけている。

ジャズ評論家・副島輝人の呼びかけにより、ジャズのコンボが激しい実験的な演奏を繰り広げる中で自作を朗読し始めたのが、吉増本人へのインタビュー記事( http://post.at.moma.org/content_items/389 )によれば1968年頃。最初は本作にも参加している翠川敬基との活動が多かったが、翠川の紹介で高柳とも出会った。吉増いわく、高柳とは一番極端なところまで行った、という。

吉増剛造のフリージャズとの共演は、1968年から約15年ほどというから、本作はその活動の最後期に当たる。1968年にフリージャズと朗読の共演を始めた当初は、フリージャズの側に吉増が飛び込んだこともあり、絶叫しなければ言葉が聴き取れないほどの大音響で激しい演奏との共演が多かったようだが、本作は朗読と演奏とがピンと張り詰めた緊張関係と時には激しい衝突を高めつつも、静かな言葉の響きを堪能できるようなアプローチとなっている。

高柳の活動面から見れば、ニュー・ディレクションからアクション・ダイレクトに向かう途上の、自身が「meta improvisation」と呼んでいた時期で、指やピックではなくチェーンやスチールスケールを使ってギターを鳴らし、また録音テープによって様々な音を混ぜ込んだ音響を作り出していた。その意味では、アクション・ダイレクトの息吹を感じさせられる一枚とも言えよう。

なお、忌中札をモチーフにした九つ折りのCDジャケットは、分厚い和紙のような質感の紙に、吉増剛造自身の手により薄墨で書かれた「死人 しびと」の文字が使われている。内面には『死人(しびと)』で読まれる詩の冒頭の一部分が記されている。

<曲目>
  1. 死人(しびと)・古代天文台 31:31
  2. オシリス石の神    25:01
<メンバー>

吉増剛造 Gozo Yoshimasu (朗読)
高柳昌行 Masayuki Takayanagi (G)
翠川敬基 Keiki Midorikawa (Cello)

1984年録音

プロデュース:JINYA DISC
マスタリング:ALM RECORD
デザイン:佐々木暁

(p)(c)2007 BIRD ELECTRON

商品コード B-11

価格 2,700 円(税込)

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