本作は、1991年3月に横浜で行われた高柳昌行�爛▲�ションダイレクト�瓩虜埜經�の演奏である。
高柳はこの演奏の翌月、4月の初旬頃から体調を崩し、それでも4月15日には新宿〈安田生命ホール〉、4月27日には名古屋〈ギャラリーないとう〉(現在は閉廊)で同じくアクションダイレクトのコンサートを行っているが、体調は回復を見せることなく、名古屋での演奏のあとは予定をすべてキャンセルしている。そして6月23日、帰らぬ人となった。
だが本作が演奏された時点では、高柳はまだ体調を大きく崩してはいなかった。この演奏の当日は特に体調がよく、演奏の準備も十分に行われたそうだ。当日の演奏の現場にいた人の証言によれば、小さなホールでの演奏だったのでいつもよりリラックスして演奏していた、あるいは楽器(アクションダイレクトの演奏システム)のオペレーションにも迷いが感じられなかったという。
実際、本作では、たとえば最初の「Variation I」は冒頭からアクションダイレクトらしい轟音の渦が奏で続けられるが、演奏も山場を超えたあたりでいきなりボンっ、と静寂を生ぜしめたり、続く「Variation II」では、次の「Variation III」への展開を念頭に置いたかのような漸次投射の手法を用いるなど、抽象的な完全即興演奏の中に於いても、なにか高柳が聴き手に訴えかけたい主張を生き生きと自由闊達に表現しているように聴こえる。
そういう点では、単に死の三ヶ月前の演奏という時期的なことだけでなく、1985年に演奏活動を開始したアクションダイレクトとしても、そして高柳自身の音楽活動としても、ほぼ最後の、そして完成に到達した(あるいはしつつあった)一撃といってよいだろう。
そうした完成度の高さから言えば、本作での演奏は、高柳の演奏活動がニュー・ディレクションからアクションダイレクトに発展していく中での大きなテーマとなった�爛泪后Ε劵好謄螢坤爐紡个垢觜融,箚躓ヾ境瓩砲弔い討僚限臉�であると言えるかもしれない。
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なお本作に付属の冊子では、往時のコンサートの雰囲気も味わうことができるよう、高柳がコンサートで演奏の合間に�犂躓ヾ兇鳩拗隲瓩鮓譴辰討い伸牘蘋皚瓩量詫佑盧力拭�
さらに、アクションダイレクトとしての演奏がほぼ完成に近づいた演奏ということで、アクションダイレクトの最終的な演奏システムの構成についても、当時の関係者の証言にシステム構成図を添えて紹介した。アクションダイレクトに関する貴重な資料としても、ご堪能いただけるものと思う。(2021/7 青木 修)
<曲目>
- Variation �� 19:16
- Variation �供 �6:42
- Variation �掘� 14:48
- Variation �� 11:06
1991年3月録音
JAN 4539113108182
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